大慈山 光明寺


 光明寺縁記の伝える所によると当山は聖武天皇の勅顧により,行基菩薩この地に来りて,観音の夢告により,渡良瀬川のほとり,吾妻の山景に囲まれたところ,聖地ありと,ここに観音の像を刻みて祭らば多くの人々を済度せしむと,一宇の堂を建てて千手観世音を祭り,月光の境内の池に映える景勝を賞でて水月庵と名付けて永く桐生の守りと請願せられる.時に西暦739年,今を去ること1266年前なり.
 降って徳川の初期,桐生山鳳仙寺7世義拈午把禅師を招して開山となし庵を改めて光明寺と称し,山号を大慈山と号す.
 爾来法灯の盛衰幾度か移り,種々困難のときあるも,よく歴代住職の心血と篤信の人々の信心により今日に至る.
 近時,本堂庫裡の落慶,つづいて本堂の増築,山門の建立,開山堂,位牌堂の建設,境内墓地の整備,駐車場の増設,国有境内地の拂下,山林の購入等,面日一新せり.徳川中期より東毛32番の観音札所として更に桐生七福神,一番弁財天の札所たり,また多くの人々の浄財により,5米あまりの青銅の水子地蔵尊が建立せられ,また一万巻の写経が納められております.古来よりの千体の庚申像も祭られて,一年中香煙の絶えることがありません.実に心の道場として昭和25年以来参禅道場が開単せられ,毎週月曜日,午後7時半から一時間半,誰でも参禅を行い,会費も無料にて40年間にわたり,たくさんの方々の修行の場となっております.7月と12月には坐禅と朝粥の会も行っており,各団体の参加もいただいております.
 光明寺婦人会も信仰の集いとして,宗旨を問わず皆様のご参加をいただいております.梅花流御詠歌も毎週水曜日午後2時から,和気藹々の集いをしております.


<光明寺主要年中行事案内>
1月 元旦〜3日 初詣,修正会開運初願
2月 15日 釈尊涅槃会
3月 18日〜24日 春季彼岸会
4月 8日 花まつり,釈尊降誕会,千手観音大祭,弁財天千庚申合同大祭
7月 2日 坐禅と朝粥の会
8月 13日〜16日 盂蘭盆会
9月 20日〜26日 秋季彼岸会
11月 3日 午後2時 大施食会
12月 3日 釈尊成道会,坐禅と朝粥の会

 坐禅と朝粥の会は,7月,12月の第一日曜日午前6時より,12月は第一日曜日午前7時から.各団体の参禅にも応じております.
 その他,書道,謡曲等色々の集いを行っております.心の道場として祖先を祭り,修行の道場として皆様の参加をお待ちしております.

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