円戒山 光性寺


 当山は桐生市の中心地に位置し,推定樹齢400年という松の大木があり,約450年前に開かれた寺である.
 本尊は,阿弥陀如来で,真言宗,天台宗を経て現宗の曹洞宗になって当代で8世である.
 また,当山の寺宝である不動明王尊は藤原時代,平安朝末期のもので歴史上名高い円珍という僧の作で,穏やかで優雅な親しみやすい風貌の中に憤怒を見せている,また満願不動明王として2月の節分会の大祭には,多くの人々が福をえるようと賑わう.最近,日本テレビ等で数回放映されたり,また雑誌等で当山の重文の不動明王に願をかけると宝くじが当たるといううわさが広まり,現在では宝くじの総本山と称されている.
 当山の建物は,昭和49年に本堂を現代風に鉄筋コンクリート造り,庫裡は,木造で2階には檀信徒会館を有し檀信徒に利用していただいている.
 年間の行事としては,4月8日の釈尊降誕会には,花まつりを行いあわせて水子地蔵尊に写経を納経する.なお,夏休みに入って7月の土曜日には納涼会を行い,寺で経営している保育園の保母による八木節チームと共に約500名の大人と子供たちでにぎわい夏の夜を過ごす.
 さらに,12月31日の大晦日には除夜の鐘をつき,新年を迎える.新春は,正月7日に光性寺婦人会を中心に七草粥会を行い善男善女の参加があり無病息災を祈る.
 布教としては,布教の一部として光性寺寺子屋教室を,昭和51年5月に開設し,書道,ピアノ,エレクトーン,茶道,小中学生の主要5科目を禅を通じ指導している.
 さらに福祉事業として生後1ヶ月からの乳児から3歳までの子供たちを専門に保育しているひかり保育園も運営している.
 当山の寺宝不動明王尊は,約1200年前の平安朝末期の仏像で,桐生市の参内三代古仏の一つに数えられています.200年ほど前に,京都より当寺に運ばれ安置されたものです.平成4年には,上野の国立博物館で約1年間の修復を行い,元の姿に直造されました.日本でも数少ない古仏の重要文化財の不動明王です.

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