仁田山 雲祥寺


 仁田山雲祥寺は,弘治2年に創建された曹洞宗の寺院で,現在に至るまで約450年の法灯を伝えております.
 境内の中心をなす本堂は,多くの檀信徒のご理解とご協力により,平成5年5月に落慶したもので,間口八間半,奥行き七間の本瓦葺入母屋造の木造建築で,堂内には御本尊である釈迦如来を中央に,文殊菩薩.普賢菩薩を脇侍としてお祀りしております.

[天神様]
 当山には,古くから牛の背に騎る天神様の木造が祀られておりますが天神様といえば童謡「とおりゃんせ」で広く知られるように,7歳までの子供の護り神であると同時に,子供の将来を保証する神様として,学業成就・伎芸上達の御利益があると信仰されております.
 また,牛は天神様と非常に関わりが深く当山の天神様は牛の背に騎っておりますが,これは牛が田んぼの泥水の中でさえも,自由に歩きまわれるように,貪り,怒り,愚かという心の汚れや煩悩の多い現世においてあらゆる障害をものともせず,自由自在に進んでいくことを象徴しております.
 天神様の御加護のもと,知恵によって迷いを断ちきり,心安らかな日々を御授かりください.

[七福神]
 当山の所在番地は七二九で,「しちふく」と読めるところから,新本堂落慶を記念して七福神を奉安いたしました.
 七福神は,日本における民間信仰として室町時代の末に関西を中心として始まり,一般に福徳長寿の天神として祀られておりますが,その依処としては仁王般若経の「七難即滅七福即生」の一節から考案されたもので,七つの災難に襲われたとき,このお経の功徳により災難はたちまち消滅し,七つの福徳が生じるというものです.
 多くの皆様が福徳と長寿に恵まれ平和でやすらかに生活できますことを遠く山寺より御祈念申し上げております.機会がございましたら,どうぞ御詣りください.

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