青龍山 養泉寺


 当山は,永禄年間,今から435年前,金谷因幡守により水竹庵として出発しその後,竹本養意(医者)により発展し竹本養意が没した延宝9年(1681年)竹本土佐守により正徳4年本堂建立.この時期に山号を青龍山と改め,鳳仙寺11世曲外嶺松禅師を開山として迎え,その後当山18世泰道和尚により惣門を建立し,桐生新町の発展とともに寺門興隆をみる.
 養泉の語は,地名今泉の泉とも関連し開基とされている竹本養意(来室養意居士)の養にも関連があるように思われる.
 当山23世法雲吟庵和尚の代に至り本堂,庫裡共に大修理の計画にいたり昭和初年より新築すべき計画となったが大東亜戦争の勃発と共に計画不能となり,終戦後再び着工し,昭和29年完成し,昭和62年,本堂,庫裡,山門等各所の再修理をし,現在に至っている.今日見るがごとき堂々たる本堂は諸檀家の努力の結晶であるといえよう.
○豊川稲荷は今より350年前(愛知県の豊川稲荷の分身)当山に安置し桐生町の人々に深く信仰され桐生町の発展に寄与なされ,戦前は春秋の大祭を催し商売繁盛,家内安全,大勢の方々の参拝を仰ぎ,戦中は武運長久と祈願し出征した多くの兵士を送った.戦中,戦後の動乱により大祭を中止しておりましたが,15年前より大祭を開催し毎年1月3日大般若転読祈願法会を行い,多数の善男善女の御参詣をいただいております.

○初転法輪像
 当山の山門を入ると右側に石造がまつられておりますのが初転法輪像であります.
今から約2500年前お釈迦さまはインドのブッダガヤというところで御悟りを開かれました.お釈迦さまはそのすばらしい悟りの内容を一人でも多くの方々に伝えたいとガンジス河の聖地ベナレスの近くサルナートで共に苦行を行じていました.5人のお弟子達に最初の説法をされたといわれているお姿であり,この姿は桐生地区でも見られることのない石像であります.どうぞ一度参拝を望んでおります.

○眼病にご利益(お茶婆さん)
 このお堂は,今から280年前,目の病で苦労したお婆さんがお茶を上げて参拝したところ,眼病が治ったことから崇拝され,お婆さんの死後,祠として祭られ一般からも崇拝されている.目のご不自由な方のご参詣を!

○児童福祉
 大正15年,昭和幼稚園として発足し,昭和23年の児童法制定により昭和保育園と改定し現在,乳幼児の保育に専念しております.

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