施餓鬼会、三尺坊大祭など、鳳仙寺の大法要の際には、必ず美しい鈴の音色に和して、すばらしい詠讃歌が詠唱され、参列された善男善女の信仰の心をより清らかなものにしてくれます。
あの詠讃歌は『梅花流詠讃歌』といいます。梅花流詠讃歌は、詠唱を通して、広く宗門の教えを伝え、味わい、信仰心を深めようとの主旨にのっとって発足したものです。
梅花流の名称は、道元、瑩山両祖大師が、こよなく梅花を愛でられたことに由来しています。この「梅花」の語は、釈尊から代々受け継がれてきた正伝の仏法、正法そのものを表現したものと言えましょう。梅花流詠讃歌は、仏祖を讚仰する仏教聖歌なのです。したがって、詠讃歌を至心に奉詠することは、それが、そのまま仏道修行になるわけです。(『梅花にまなぶ』より引用) このありがたい詠讃歌を多くの方に理解していただき、一人でも多くの方に詠唱していただくことを念じながら、ここに、その歌詞をまとめてみました。(内容理解をさらに深めたいという方は、別冊の「梅花にまなぶ」をご覧ください。)