ご本尊は釈迦牟尼如来

 鳳仙寺ご本尊は、釈迦牟尼如来様です。それも白象に座す普賢菩薩様と、獅子に座す文殊菩薩様を脇侍にする『釈迦三尊仏』です。(7ページ参照)

 主尊の釈迦如来様は、慈悲と智慧の二徳を備え、悟りを開いて広く衆生を済度された仏教の開祖「釈尊」で、世界四聖人の一人です。また、普賢菩薩様は仏の真理や徳を司り、文殊菩薩様は智慧を司る菩薩様です。

 このご本尊は、鳳仙寺開創当時から本堂に安置されている古仏で、すでに四百五十年近い永い歳月ここに座して、檀信徒からの信奉を得、衆生済度を重ねてきているわけです。鳳仙寺第一の寺宝です。


本堂は貴重な建築文化財 〈パノラマへ〉

 ご本尊の安置される本堂は、建築文化財とも言える内容と永い歴史を重ねてきています。本堂が落慶したのが天正二年(一五七四)五月です。以来、幸いにも一度も火災や風水害に逢うこともなく現在を迎えました。

 建築以来、星霜すでに四世紀半-----。 先年(昭和六十一〜六十三年)行われた改修を含めて、何度かの補修(江戸時代中期の新田義貞公四〇〇回忌に屋根替え、明治三十四年に屋根替え、昭和二十九年に改修)がなされてはいますが、落慶当時の形態をそここに残しており、室町期から江戸期の寺院建築様式を遺憾なく現代に伝えている建築物です。本堂は、市指定文化財となっている山門(後述) とともに、 鳳仙寺が県内外に誇れる貴重な建築物なのです。

本堂の広さは一〇〇坪(330平方メートル)あります。

 内陣・須弥壇の荘厳なこと、内部に太い柱、梁が巡らされ、どっしりとした中にも厳かさを参詣者たちに強く感じさせます。豊かな歴史の跡を随所に残している造りであること等々、近隣に誇れる建築物であると言っていいでしょう。


近年高齢化時代に備え本堂に車椅子のスロープを設けました。
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