諸像を拝観する
祥雲寺には、多くの方々から寄進された道元禅師像、瑩山禅師像をはじめとする諸像が安置されています。 菩提寺を訪れたときに、それら諸像を拝観・参詣してみてはいかがでしょう。ときには、より親しみを込めて、それら諸像の銘文を確かめてみるのもよいのではないでしょうか。
つぎに、そのおりの手がかりになりますように、諸像の銘文を記録してみます。
《 境内に安置される諸像 》
境内には数多くの像が建立されています。両祖大師像をはじめとして、仁王像、狛犬像、白衣観音像、地蔵菩薩像、不動明王像、おびんづるさま、一休像、鶴亀像などなど。ですから、祥雲寺境内だけで仏教資料を拝観する機会が多々もてるわけです。
まず、その境内の諸像を拝観してみましょう。 仁王像(阿像) 山門の脇に立つ「仏教護持」の像で、口を開いて威嚇(いかく)するような忿怒(ふんぬ
)の相をしています。
(銘)奉納 平成四年八月 祥雲寺檀信徒一同 仁王像(吽像)阿像の反対側に立つ仁王像で、やはり忿怒の相をしていますが、こちらは口をギューっと堅く結んでいます。
(銘)阿像と同じ。 道元禅師像 本堂に向かって左側に笈(おい)を背負い、右手に杖、左手に笠を持って立つ尊像が見られます。それが道元禅師像で、求道で宋を訪れたときの禅師のお姿です。
(銘)大本山永平寺御開山高祖承陽大師 希玄道元大和尚禅師入宋求道御尊像
平成四年 奉納 森田利平 森田ふじ子 瑩山禅師像 道元禅師像の反対側に立つ尊像で、瑩山禅師が衆生を済度しておられるお姿です
。
(銘)大本山總持寺御開山太祖常濟大師 瑩山紹瑾大和尚禅師衆生濟度御尊像 平成四年
奉納 市川勝三 市川春子 達磨大師像 庫裡会館入り口近くの右側に安置されています。
(銘)菩提達磨大和尚禅師 達磨大師釈尊滅后千年インド国王子而生誕出家后齢百才中国唐代渡来面
壁九年法嗣太祖慧可得示寂百二十才也 奉納 花サン生花店 木村三郎 仝 みどり 平成四年九月 廿世代
不動明王像 本堂の正面、向かって右側に安置されています。この像が悪魔を退散させ、仏道に導きがたい者を畏怖せしめ、煩悩を打ち砕くという不動明王像です。防火の仏としても多くの人々から信心されています。
ここに安置されている像は、真っ赤な炎光背を背にし、右手に剣、左手に羂索(けんさく)を持って岩座に立つ立像(りゅうぞう)です。
(銘)不動明王尊 奉納 上林千代吉 上林ナミ おびんづるさま賓度羅跋鑼惰闍尊者(ビンドラバラダージャソンジャ)または賓頭盧尊者(ビンズルソンジャ)が正しい尊者名です。「おびんづるさま」は通
称で「なでぼとけ」とも呼ばれます。昔から病気の人が、尊者の同じ部位をなでることによって治癒する御利益が得られるといわれています
。
(銘)おびんづるさま 俗称なでぼとけさま 平成三年九月 奉納者 飯島金三郎
白衣観音像 戦歿者慰霊聖観世音菩薩塔の後ろ側に立つ像が白衣観音像です。銘文はありません。
地蔵菩薩半跏像 道元禅師像の隣に左足をさげた坐像があります。それが地蔵菩薩半跏(はんか)像です。右手に錫杖、左手に宝珠を持って蓮華座に座す像で、地蔵菩薩が思案しているお姿、あるいは仏法を説いているお姿だといわれます。大きな赤いサラサ石の上に安置されています。
(銘)為各家庭先祖代々菩提 (このほかに、百十九家の家名と三十八人の戒名などが刻まれていますが、省略します。)
《 室内に安置される諸像 》
室内にも両祖大師像、聖観音像をはじめとし、多くの像が安置されています。そのなかから、ここでは「苦行六年釈尊」を紹介します。
苦行六年釈尊像 庫裡から本堂へ向かう途中の左側に安置されています。すっかり痩せ細って肋骨が浮き出している像ですので、人目を引きます。
(銘)苦行六年釈尊 平成四年 奉納 大屋茂一郎 大屋しげ子
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